C.H.Beck は18世紀半ばにカール・ゴットロブ・ベックによって創立されました。250周年を迎えた伝統的なドイツ出版のひとつですが、社名は、創立者の息子カール・ハインリヒ・ベック （C.H.Beck） の名前に因んだものです。神学を中心として出発し、19世紀に法学と歴史、古代、文学へとジャンルを広げました。戦後に出版免許を再取得し、現在はドイツと東欧諸国に本社をもつ出版社グループとして14社を有します。ここに紹介する beck-online もそのひとつです。法律分野でのBeckは、Habersack Plus (旧Schönfelder) や Sartorius という代表的な加除式現行法集のほか、全体で約7,000の出版タイトルを擁し、100以上の法律専門誌を刊行しております。

1970年代のドイツ連邦共和国は国策として法律情報のデジタル化を推進しました。それがユリスオンライン（法令判例文献情報データベース）です。その結果、ユリス創立の1985年までは、民間会社による法情報のデジタル化が進まず、結局、ベックオンラインが産声を上げた2001年のブレーメンでの弁護士会議が、嚆矢となりました。総合的法情報の製造会社としてベックオンラインは、1.全文掲載の多さ、2.統合リンクの豊富さ、3.分野別のモジュールを提供するという3つの斬新な発想で登場。データ同士の情報リンクに優れ2009年にはドイツ国内で「専門メディア賞」を受賞しました。その後もシステム・収録数ともに拡充が進み、いまやドイツ法研究には無くてはならないツールとなっています。

ベックオンライン 画面構成（2種類のトップ画面）

「beck-online」（全タイトル表示）、「Unser beck-online」（契約タイトル表示）の2種類の画面があり、左上のタブで切換えます。下記は「Unser beck-online」を選択した画面。画面右側に利用可能な資料（全文）一覧が表示されます。

ベックオンライン 検索機能

画面中央上部に配置された、一行検索と統合した詳細検索または情報学プロ用検索機能によって、膨大なドキュメントから必要な記事を迅速に取り出します。

検索結果と全文テキスト

検索結果（ヒットリスト）はさらに法分野、刊行タイプ、刊行物名ごとに取り出しが可能。ドキュメント全文はもちろん、検索語の周辺部分だけを表示することも可能です。

豊富なナビゲーション

左側には内容目次が表示されます。右側に表示された全文テキスト内の引用リンクや、各種アイコンを使ってページやドキュメントの移動も可能です。
検索語に最も関連性の高い法条文およびそれに関するコメンタール、雑誌論文、裁判例を表示する Top Navigation 機能により、関連するテーマのドキュメントに移動することが出来ます。
「関連参照ゾーン」 (Siehe auch…) には、現在開いているドキュメントを引用した書籍、裁判例、雑誌論文の参照リスト（被引用情報）が作られており、多様なナビゲーションを実現しています。

主な製品内容と構成

ベックオンラインが提供する資料は、雑誌論文記事、書籍（ハンドブック / コメンタール）、法規、判例、書式の５つの刊行タイプに分かれます。ご契約の際オンラインでベック社が提供する全てを利用できる「全体プレミアム版」と、提供タイプ別に分けられた4つの構成単位（「専門」、「雑誌」、「コメンタール」、「法令」）があります。
大学向けに提供する「大学パッケージ」には、ベック社タイトルを包括的に収録した「全体プレミアム版」のほか、雑誌版、専門版、オプション版（他社製品）がございます。
なお「大学パッケージ」とは、学内IPアドレスに限定した利用者数無制限のアクセス方式のことを言います。

＊ベックオンライン製品の仕様書を完備
＊コンテンツ明細の販売価格、更新時期の案内
＊ユーザー校に講習会、法人様に1ヶ月トライアル
＊ユーザー向けパンフ「操作マニュアル」を毎年、無料配布
＊ログイン画面に小社の利用ガイドと関連情報をリンク
＊法人契約のお客様に有益なドイツ法製品を紹介
＊利用法のご質問電話・メールに即答致します